Webとマンガ
前回は原研哉さん「デザインのデザイン」という本をご紹介したが、今回はマンガのご紹介。
この年になってもマンガだけは手放せず、いまだにいくつかのマンガを収集中・・・。
忙しい時ほどマンガが読みたくなる。
なにより何も考えずに没頭できるところがいい。現実逃避か。
今お気に入りのマンガは、寝る前にボーっと読めるもの。脱力系。
「聖☆おにいさん」というマンガ。
これを寝る前に読んで、適当に眠くなったら寝るという習慣。
(amazonから引用)
このマンガが連載されている月刊誌「モーニング・ツー」が、去年から新しい取り組みをしている。
月刊誌が発売されると同時に「まるごとWebでも無料公開する」という試み。
(無料公開の告知ページ)
もちろん紙媒体のものを無料で、しかも発売と同時にとなると、
「社内外の関係各所と数え切れないほどの折衝」があったようだ。
Webでしか見られない特典をつけたり、逆に雑誌には別冊付録をつけたりとして
差別化を図り、様々な工夫の末・・・
雑誌の売り上げが上がったという。
なぜ。
Webでまるごと見せてしまったら、その分購入者が減って利益がへるのではないか。
だがモーニング・ツーでは逆に、結果として雑誌も売上を伸ばすという、
相乗効果が得られたとのこと。
(参照:【モーニング・ツー、Web無料公開で売り上げアップ(IT media)】)
Webで公開することにより、関心が薄い層への広告のような効果があったのだろうか。
雑誌とWebで内容に差別化を持たせたため、雑誌への影響も少なかったように考えられる。
もしくはWebでマンガが見られるというサービスはどこまで行っても雑誌の補助的な役割に過ぎないのかもしれない。
兎にも角にも、普段マンガを読まない人たちを巻き込むための、
より良いツールとしてうまく機能した結果だろう。
こういった動きはマンガだけでなく、雑誌や他の媒体でもとりいれられるようになっていくだろう。
ついでに私が務めている会社がリリースしているデジタルカタログエンジン「デジパ」を採用してくれたらもっと嬉しい。
さて、今日もマンガを読みながら床につこう。
(takanosuke)