「公衆電話が使いたくなる」キャッチコピーとは?
今回はこんな具体例をもとに、
広告物における「キャッチコピーの書き方」を![]()
ご紹介していきたいと思います。
最近は携帯電話が普及し、
街中で公衆電話を見かけることが少なくなりました。
そんな公衆電話ですが「きっと良いところもあるはず!」
ということで、キャッチコピーを使ってその利用を訴えてみたいと思います。
本題に入る前に、私がキャッチコピーを考える際の手順についてお話します。
それは、下記のようなものです。
1.事実を挙げてみる。
2.事実をメリットに転換してみる。
3.とにかく書く。
4.自分で選んでみる。
5.さらにそれを磨いてみる。
1と2に関しては、慣れてくれば
頭の中だけでやってしまってもかまわないのですが、
実際に書き出してみると、とてもわかり易くなると思います。
それでは、「公衆電話が使いたくなるキャッチコピー」を考えていきます。
1.事実を挙げてみる。
まずは、公衆電話に関する事実を挙げてみます。
ここではあくまで「事実」なので、
「公衆電話が使いたくなる」というお題を意識せずに考えてみます。
ちなみに、私が考えたものは以下の通りです。
・お金(もしくはカード)を入れないと通話ができない。
・携帯にかけると、番号が「公衆電話」となる。
・有線である。
・災害時優先電話である。
もちろん、他にもたくさんあるとは思いますが、
いったんここまでにしておきます。
2.事実をメリットに転換してみる。
次は、挙げてみた事実を
「公衆電話を使う人にとって嬉しいこと」=「メリット」に転換してみます。
実際に公衆電話を使っている場面(シーン)を想像すると、
その「嬉しい」が具体的になると思います。
・通話時間を、あらかじめコントロールできる。
・誰がかけているか相手にはわからないので、いたずら電話がしやすい。
・携帯と違って、電池切れがない。
・携帯電話や固定電話と比べて、回線のパンクなどが無い。
(もしくは極めて少ない?)
今回は、上記のようなメリットを挙げてみました。
また、下記のメリットは自宅にある固定電話でも言えることなので、
削除しようと思います。
・携帯と違って、電池切れがない。
3.とにかく書く。
事実のメリット化が済めば、
ようやく実際のキャッチコピーを書いていきます。
ここでは、最初から完成された文章を目指さないこと。
思いついたことは、とにかく書いてみることが大切です。
・友達の愚痴からは「あと5秒で切れるの」で回避。
・名前も名乗らず、好きな子に告白。
・新年のごあいさつに、回線のパンクは野暮ったい。
ここでのポイントは、
「さまざまな年代の男女」の置かれている状況を想像してみること。
例えば、「友達に相談されやすい中学生の女の子」や
「誕生日の彼女にサプライズをしたい男性」などのように。
そうすることで、書く内容がより具体的になります。
4.自分で選んでみる。
書いてみたキャッチコピーの中から、良いと思うものを選んでみます。
ポイントは、「これで、本当に公衆電話を使いたくなるだろうか?」
と立ち止まって考えること。
「人が動く」=「問題の解決」となっているということが大切です。
「好きな子に??」は学生時代の甘酸っぱい思い出をイメージしたのですが、
ちょっとネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。
「新年の??」は良いと思うのですが、
「新年」という特別な日のみをイメージしているので、
使いたいと思う場面が限定的すぎる気がします。
今回出してみた中ですと、下記のものが解決策として近いと考えました。
・友達の愚痴からは「あと5秒で切れるの」で回避。
5.さらにそれを磨いてみる。
上記で出した案ですが、ここからもう少し完成度を上げてみようと思います。
例えば「漢字が良いのか、カタカナが良いのか」、
また「助詞(てにをは)の語呂が良いもの」などを考えてみます。
・友達のグチからは「あと5秒で切れるの」で回避。
・友達のグチは「あと5秒で切れるの」で回避。
・「あと5秒で切れるわ」。友達のグチを回避。
・上司の小言は「あと5秒で切れます」で逃げる。
このような過程を経て、
今回私がたどり着いたキャッチコピーが下記になります。
・友達のグチは「あと5秒で切れるの」で回避。
さて、このキャッチコピーは皆さんの心には響いたでしょうか?
少しでも「公衆電話を使ってみようかな」と思ってもらえれば、
嬉しいところです。
ちなみに、ボツになったものも無駄にはなりません。
しっかり考え抜いた上で採用されなかっただけで、
かなり深みのある文章になっているはずです。
そのため、キャッチコピーを補うボディコピー(リード文)として
使用することで、全体として「伝える力が強い広告物」となります。
せっかくひねり出したアイデアですから、
できるだけ有効活用したいですよね。
(hiroyuki)




