マーケティング

オタク文化の広がりに伴う販促手法の変化

前回のレポートでは、いわゆる"オタク文化"にまつわる概念についてレポートしました。
筆者自身、日常からそういった概念や文化に触れる機会が多いのですが、
底に渦巻く、測り知れないユーザーのエネルギーに恐ろしさを感じてしまうことがよくあります。

代表的なものでは、「コミックマーケット」と呼ばれる同人誌即売会が挙げられます。

同人誌即売会とは要するに、「アニメやマンガを愛して止まない人たちが開催する、自費出版の本やグッズを販売するイベント」です。このイベントは毎年2回、夏と冬に東京ビッグサイトで開催されるのが慣習となっています。
それぞれ、3日間に渡って行われ、何日目に開催されるかで趣向ジャンルが分けられます。また会場も一定のジャンル枠に沿った配置がなされます。
このイベント、何が恐ろしいかと言うと、まず挙げられるのが参加者の数です。

開催期間である3日間で会場に集まる人数は、驚くことに全国から50万人以上もの参加者が会場に訪れ、お金に糸目を付けず、目当ての品を購入するために血まなこになりながら会場内をさまよい歩きます。

そう、彼らは『萌え』に対して金に糸目を付けない。
ここが今回の話のポイントです。

この世界には金脈が眠っているということが世間にあまり知られていない理由に、恐らくその市場の持つ特殊性が挙げられるのではないかと考えられます。ですが、その特殊性を逆手に取り、話題を独り占めにしたのは以下の農業協会です。

 

2010-10-01_230334.jpg


↑件の農業組合のホームページ(うご農業共同組合


ちなみに、この絵を描いたのは「西又葵」という、元は同人作家であり現在はプロとしてゲームのキャラクターデザイン、グラフィックデザインをしている人気イラストレーターです。


うご農業共同組合。

旧態依然とした農業という業界イメージを払拭し、より多くの若者に商品を認知してもらうために『萌え』を活用した発想力と行動力は非常に評価に値することだと思います。また、『萌え』を活用した結果どうなったのでしょうか?詳しくは以下の反響をご参照ください。抜粋となります。


【反響】

正直、当初は「こんな米袋作って大丈夫かいな」という感じだった。ところがいざネットで予約注文を始めるや否や、一日で千件もの注文が舞い込んだ。また盆踊り会館で行った先行販売には、県外からの購入者も、続々と訪れるという嬉しい悲鳴状態と相成った。

結果的に、九月下旬からの注文件数は三千三百件、数量にして三十ニトン。例年だと通年で十五トンが平均であったので、わずか三ヶ月で倍以上の売上を記録した。 また、ご購入される方は米よりも袋が目当てのお客様がほとんどだと予測していたが、七十名ほどの方々が、継続購入者となってくださっている。

実際、対応の遅さには苦情があったものの、米に関しては一件たりとも苦情はいただいていない。もちろん、だから対応が遅くてもよいだろうということではなく、今後はこれまで以上に迅速な対応を心がけていきたい。

うご農業協同組合ホームページより


こうした販促手法は現在、教育ソフトや書籍など様々な商材にまで波及しています。

ITtan_cover_0506-2.jpg

【超解 ITパスポートたん】電撃PC [超解]ITパスポートたんサイトより引用

 

daika_purespect.jpg

【カリフォルニア パレンシアオレンジ HIKARU】大阪市本場青果市場 : 生鮮市場こぼれ話より引用

※ちなみに、元は↓の画像がイメージキャラクターでした。あまりの違いに驚きを隠せません。

950b27ee.jpg

PureSpect公式サイトより引用 


筆者もオタクの端くれとして、『萌え』を活用したWebプロモーションで自社をアピール出来れば!と思っていますので、一度上司に猛烈なアタックをかけてみようと思います。乞うご期待!

関連エントリー
New Entries
TOP
Old Entries

Webトレンド情報局とは

最新ネットニュースから、ブランディング戦略、マーケティングまで!Webサイトの活用術、解説します。
【隔週火曜日更新】

運営会社:株式会社ジーピーオンライン

RSSを購読する

Monthly Archive